「小確幸」を探して
村上春樹さん、ノーベル文学賞受賞ならず。毎回毎回ファンの間では「残念」の声が上がり毎回毎回ニュースになるのが何だか変な感じ。受賞しようがしまいが、作品の価値は変わらないのにね。ここ最近、村上さんの作品が相次いで出版されていてうれしい限りのかおる先生です、こんにちは。そんな今日は、村上さんネタでひとつ。
小確幸って知ってますか?
まずは読み方からですが、「小確幸」と書いて、「しょうかっこう」と読みます。
▼こちらのエッセイで出てきました。
小確幸とは、「小さいけれども確かな幸せ」という言葉の略語である。村上春樹による造語。エッセイ「村上春樹堂」から。人生あまり欲を持たなくても、小さいながらも確かな幸福を感じて生きていけばそれなりになんとかなるという趣旨の言葉。
村上さんの作品だったりエッセイだったりで心に残っている部分はたくさんあるんですが、いまの気分なのはこれです。ちょっと長いんですが、本文から引用するとこんな感じです。
P.126
生活の中に個人的な「小確幸」(小さいけれども、確かな幸福)を見出すためには、多かれ少なかれ自己規制みたいなものが必要とされる。たとえば我慢して激しく運動した後に飲むきりきり冷えたビールみたいなもので、「うーん、そうだ、これだ」と一人で目を閉じて思わずつぶやいてしまうような感興、それがなんといっても「小確幸」の醍醐味である。そしてそういった「小確幸」のない人生なんて、かすかすの砂漠のようなものにすぎないと僕は思うのだけれど。
宝くじにあたった!とか美女から告白された!とか、そういうアドレナリン大放出系の喜びとか幸せじゃなくて、しみじみ「ああ~~」となる、言うならセロトニン系の幸せが「小確幸」なのだと思います。この「小確幸」をどれだけ持っているか、また「小確幸」に気づくことのできる高性能のアンテナを持っているかで日常の幸せ度はかなり違ってくると思います。
あなたの「小確幸」は何ですか?
かおる先生の「小確幸」を10個あげますね。
- 早起きしてからふかふかのお布団でゴロゴロする
- ミルクティーととっておきのお菓子!緑茶と和菓子でも!
- 朝焼け、夕焼け
- 信号に引っかからずに駅まで到着する
- カルテの文字数がぴったり収まる
- 本屋さんで忘れていた本の新刊を見つける
- 家族や友人、夫からの何気ないLINE
- 定時でお家に帰れる
- 本を読みながら長風呂
- お風呂上がりのコーヒー牛乳!
考えたらもっとありそうです。
スクワットで筋肉を鍛えるみたいに、幸せへのアンテナ感度も磨けそうです。
みなさんの「小確幸」はなんですか?ぜひぜひ教えてくださいませ。きょうはこの辺で!
追伸)今度は紀行文とか嬉しすぎます!!