修羅の国のミニマリスト

かおる先生のゆるふわ診察室

リラックスすることは技術であるー「自律訓練法のすすめ」

ストレスを和らげるためにリラックスしてください。緊張したときはリラックスするようにしてください。

よく聞かれるフレーズです。
しかし、んなこと言って「そうだ、リラックスしよう」とリラックスできたら世話はありません。ストレスにはリラックス、緊張にもリラックス。そろそろゲシュタルト崩壊起こしそうです。


Sweet Sleeping SuzieQ / Trish Hamme

リラックスすることは技術である。

リラックスしろおおお!とは言われても、せいぜい「深呼吸してください」程度のアドバイスをされるくらいで、あとは個人の努力に任せきりです。深呼吸は緊張を和げる良い方法ですが、それだけですべてが解決するならば酸素が薄くなるくらいみな深呼吸するでしょう。

緊張しにくい人、いつも上手に息抜きをしている人がいます。先天的に、ストレス耐性の強い人というのは確かに存在します。しかし「リラックスする」ということがある種の技術であることは案外見逃されがちです。技術であるということはつまり、お料理や縫物やスポーツのように鍛えることで上達することができるということです。おお、朗報!今日はそんなリラックストレーニング法を紹介します。

自律訓練法

 自立訓練法は、精神科や心療内科で実際に「リラックスする方法」として用いられている方法です。簡単な方法なので、練習することで数秒間でぐっと緊張をほぐすことができます。寝付きにくい人はお布団の中で実践すると良いかと。騒がしい空間でするとかえって自律神経が乱れることがあるので、まずは静かな布団の中などで練習してみましょう。こんな感じで進めていきます。 

  • 準備
  • 背景公式
  • 第1公式→体の重さを感じる
  • 第2公式→体の温かさを感じる

 

【準備】静かな空間でやります。①布団に横になる ②椅子に楽な姿勢で座る(背もたれには寄りかからない)など無理のない姿勢を取ります。

【背景公式】息をゆったり吐きながら、全身をリラックスさせていきます。軽く目を閉じて「気持ちが落ち着いている」と心の中で数回唱えます。あまり時間をかけずにOKです。

第1公式:手足が重たい

まずは手足の重たさを感じましょう。最初は自分の利き手に意識を向けて、手の重さをただ感じるようにします。一緒に心のなかで「右手が重たい」と唱えます。次に「左手が~」「右足が~」「左足が~」と順番に手足の部分を意識して重たさを感じるようにします。面倒くさいときは「両手が重たい」「両足が重たい」とやってもOKです。こっちのほうが楽!という人もいるのでお好みで。「何も感じない」と思っても、別に気にせずに数分やったら次に移ります。繰り返すうちに、あーこれが重たいんだーと思うようになるので焦らず大丈夫。

第2公式:手足が温かい

次は手足の温かさを感じてみましょう。第1公式の時と同じように、「右手が~」「左手が~」「右足が~」「左足が~」と順番に手足の部分を意識して温かさを感じるようにします。もちろん「両手が~」「両足が~」とやっても大丈夫。日光浴している感じで「温まってきたなあ~」と思うだけでも効果あります。

 

まずは、この第1、第2公式を繰り返すところから始めましょう。慣れてくると、いっぺんにできるようになります(^▽^)/ この自律訓練法は実は第6公式まであるのですが、覚えるのが面倒くさいし、最初の2つだけでもぶっちゃけ効果あるのでこれだけでも大丈夫です。詳しく知りたい人は↓のリンクから。

自律訓練法

www.welllink.co.jp

リラックスしろ!と言われても困っちゃいますが、具体的な方法に沿って練習することでストレス緩和できるのでお得かと。なにより道具もお金も掛からないのがgoodです。ぜひぜひ試してくださいませね~~