【書評】鈴木尚子『シンプルベーシックなMy Styleのつくり方』ーミニマムワードローブ構築のヒントに
九州北部は未だ梅雨明けしてません。というわけで、今日も雨。『まだだ、まだ終わらんぞ!』という台詞が聞こえてきそうな空の色です。雨が続くと洗濯物が乾かず、ただでさえ頭を悩ませる毎日の洋服選びの難易度が更にあがります。私服の制服化にチャレンジしたいと思いつつも、中々うまく取り入れられずにいるかおる先生です。洋服の数自体は減ったのですが、なんとなく統一感がないというか……そんな中ヒントを求めて読んだ本が超参考になったので紹介したいと思います。こちら!
シンプルベーシックなMy Styleのつくり方 (中経出版)
- 作者: 鈴木尚子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/01/28
- メディア: Kindle版
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【本の概要】
■今日紹介するのは、ライフオーガナイザーとしても活躍中の鈴木尚子さん初のファッション本。センスだけに頼らない、ミニマムな努力でその人にあった魅力的なワードローブを構築していく方法が紹介されてます。
Amazonの紹介ページから抜粋
本書では、私が実際に行っている「パーソナルスタイリングサービス」と「クローゼットオーガナイズ」から、簡単にチャレンジできる、あなたらしい着こなしをつくる方法と、毎日コーディネートしやすいクローゼットのつくり方をご紹介させていただきました。 “似合う”と“好き”のいっぱい詰まった、クローゼットを手に入れるきっかけになれば幸いです。
ミニマムワードローブ模索中の身としてはものすごく参考になりました!以下ポイントをまとめます。
【ポイント】
1.着回しのベースとなるニュートラルカラーのベースを作る
「いつも着る服がない」のは新しい服を買っても組み合わせる服や靴、小物がないからだと言えます。トレンドの1枚を手にする前に、まずはライトベージュ、もしくはライトグレーで、トップス、ボトムス、靴、バッグ、ストールの5点を揃えてみましょう。この全身コーディネートがベースとなり着回しをスタートさせることができます。
これが一番目からウロコでした。まず、絵で言うならキャンバスになる単色の全身アイテムを揃える。それもライトベージュかライトグレーでというから具体的&わかりやすい。トップス+パンツ(スカートでもOK)+靴+バッグ+ストールとアイテムも明快!上から下まで1色のコーディネートって変じゃない?と思ったのですが、著者の着た様子はとっても素敵▼
2.小物のセット化すればコーディネートが楽に決まる
小物選び…!!『服はベーシックに小物で遊ぶ』雑誌で良く見るフレーズですが、それこそ難しいんですよ。センスがない身としては……そもそも余りたくさんの小物持ちたくないし…と思ってました。そんなかおる先生に救いの手が……グレーorベージュのセットの他に、①黒や茶の『ベーシックセット』②ピンクやターコイズ、好きな色の『差し色セット』③お出かけ用、アウトドア用などの『シチュエーションセット』をセット化して持っておく、というもの。
ベースカラーで着こなしの土台を作ったら、次のステップは小物のセット化です。バッグ、靴、ストール、アクセサリーのセットを作り、キャンバスに色を塗るように、そのままベースのコーディネートに組み合わせて、着こなしのアクセントにします。
なるほど…!シチュエーションでいえば、①仕事用セット、②お出かけ用セット、③カジュアルセットがあれば大体はまかなえそうです。
3.定番のシンプルアイテムを買い足すとおしゃれの土台が広がる
ぐさっ!確かに…。人によって『定番』のシンプルアイテムは違うでしょうが、『ド定番』にはやはり理由があるもの。定番アイテムはベースになるコーディネートの間をつなぎ、中和するなくてはならない存在なのだとか。ここで言う定番は①デニム、②白パンツ&黒パンツ、③黒スカート、④白シャツ、⑤白Tシャツ、⑥白タンクトップ、だそう。それぞれのアイテムの選び方、生かし方は本文で詳しく紹介されてました。
白いTシャツや黒いパンツなど、シンプルな定番アイテムを、意外とみなさんがもっていないことに驚かされます。デザインに特徴のある流行アイテムばかりでは着回し自在のワードローブは完成しません。
【感想】とにかく具体的です!ファッション本によくあるセンスありきの構成ではなくロジカルでわかりやすい。しかしばっちりお洒落です。具体的なコーディネートの写真もたくさん載っており、参考になります。断捨離で服の数はそこそこ減ったものの、組み合わせがいつも同じで困る…なんとなくしっくりこないと思っていたかおる先生には救いの書でした。まずベースを作る→そこに小物のセットで味付けをする、というのも分かりやすく取り入れやすそうです。”色の統一感”を意識したことがなかったので、その部分も目から鱗でした。パーソナルカラーや骨格診断の理論も取り入れられており、後半では似合うシルエットや髪型についてのアドバイスも。ほかにもちょっとした着こなしの工夫やアクセサリーの使い方、あか抜けるためのヘアメイクの方法、また本業の『片付け』分野からのアドバイスとして”よりよいクローゼットを作るため”の方法も紹介されており、これまた参考になります。紹介しきれてませんが、とにかく内容盛りだくさんでした!読み返しつつ、ワードローブ改革に取り組みたいと思いました!
★関連おすすめ本★
誰でも美しくなれる10の法則 全米No.1ファッションアドバイザーが教える
- 作者: ティム・ガン,ケイト・モロニー,野澤敦子
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 単行本
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