【おしゃれのコスパ論】最終回『美貌格差』-見た目で生涯年収の差は2700万円!?
「残業の後こそジムに行く」という友人H(美人)の話を聞き、その強靭な精神に感服したかおる先生ですこんにちは。2015年下半期が始まった事実から眼を背けたい...とか言ってる場合じゃありませんでした。
おしゃれのコスパ論シリーズ最終回。
前回までの記事は▼
shuramini.hatenablog.com
最終回の今日は、身も蓋もなく”経済的な”おしゃれのコスパについてまとめたいと思います。▼今回のテキストはコチラ
- 作者: ダニエル・S.ハマーメッシュ,Daniel S. Hamermesh,望月衛
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: 単行本
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Amazoneの紹介文から引用
美形のお得度を真面目に測った史上初の本
美形かどうかは、会社の業績、選挙の結果、融資の条件、寄付金集めにも影響する!?
労働経済学の権威が20年かけて解明した「衝撃の真実」
目次からして、煽り成分濃厚な気配でしたが...はたして。
【注意】今回紹介するのは、あくまで『美貌の』格差なので、”おしゃれ”というよりは”美容”費の観点から研究が行われてます。ただ、両方とも外見を向上させるという意味で共通している部分もあるかな?と思ったので参考にしてます。
【かおる先生的ポイント】
1.見た目で生涯年収の差は2700万円
美女は普通の女性より8%、残念な容貌の女性より12%収入が高い。一方男性では、イケメンは普通の男性より4%、残念な容貌の男性より17%上回る。
↑はかおる先生が要約しました
男性の方が容姿による収入格差が大きいのは就業率が男性の方が高いことが影響しているそうです。容姿の他に収入格差を決めるのは教育年数だそうで、アメリカでは1年間教育機関が長いと収入の差は10%開くそう。
2.美人かどうかは生涯そんなに変わらない。
ある人の容姿が同年代の他の人達に比べてどうか(上か下か)は、生涯にわたってそんなに変わらないことがはっきりしている。
そうかなー......メイクで劇的before→afterとか、洋服や立ち居振る舞い、メイク諸々ですごく可愛くなる子って結構いる気がするんだけどなー.... まあ、.統計というマスを対象にしているのと、元になってるデータに1970年代のものが含まれてるのが影響しているのかも。その頃って美容技術が今より発達してないわけだし。
3.美容に大金をつぎ込んでも、もとは取れない
美容にまったくお金を使わない女性が平均的な額を使うようになっても、評価は3.31点から3.36点にしか上がらない。
平均的な額を使っていた女性が、平均の5倍(平均的家計所得の20%程度)までお金をかけると評価は3.56点に上がる。
かけるお金を増やした分で得られる効果は、それまで使っていたお金が多ければ多いほど、小さくなっていくのがはっきり表れている。
わかりやすく具体例を出すと
月給20万円のOL花子さんがいたとすると
美人度3.31→美容にお金を使わない花子さん
美人度3.36→美容に月8000円使う花子さん
美人度3.56→美容に月4万円使う花子さん ✳︎美人度は5段階で評価
ということになります。
経済学なので美人度も数字で表されるんですが、正直美人度3.31と3.56の差ってどれくらいなんじゃあーー!!と、今ひとつピンときません(笑) 著者の論調としては『誤差の範囲( ー`дー´)キリッ』て感じでした。さらに、おしゃれや美容よりも本気度の高い美容整形手術についても、
手術で容姿を改善しても、得られる経済的な利益は手術にかかるお金にはほど遠い。と、ばっさり切り捨てられてました。ツレない。
【感想】
意外にも、着るものや化粧、整形手術に効果はない。
美形かどうかは、会社の業績、選挙の結果、融資の条件、寄付金集めにも影響する。
労働経済学の権威が20年かけて解明した「衝撃の真実」
これがこの本のキャッチコピーになるんですけど、なんというかほんとに身も蓋もない!! (労働経済学というんだから仕方ないけれども)”お金”という観点だけから、おしゃれ(美容)のコスパを計算すると、『ああ無情』としか言えない結果に。ほんとに無情......
しかし、おしゃれ(美容)によって得られるパフォーマンスは経済的なものだけじゃありません。なので、おしゃれをすることでハッピーになれる人(経済的、精神的に)はどんどんしたら良いし、さほど興味のない人はとことん合理化したら良いと思います。大事なのは『周りは〜〜しているから』『この年齢になったらこれ位のモノを着ないと』など思考停止になるのでなく、自分の一番心地いいテイストを探ることではないかな、と。
かおる先生はモノがたくさんあるのが苦手だし、コーディネートを考えるのも得意じゃありません(センスがないとも言う)。だけど、自分が気に入っている服を着るとご機嫌になれます。なので、そういうコーディネートを制服化できたら良いなあ〜と思ってます。今後の課題ですね。
さてさて、長々とお送りしてきたおしゃれのコスパ論シリーズは以上です。
ご清聴ありがとうございました!!
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