修羅の国のミニマリスト

かおる先生のゆるふわ診察室

【書評】ドミニック・ローホー『シンプルに生きる』-おしゃれ系シンプルライフ本の原点?

こんばんは、かおる先生です。

先日のブログ30日記念記事に、お祝い、言及ありがとうございました!温かいメッセージや叱咤激励、しっかりと心に刻みました。

【感謝】ブログを始めて1ヶ月経過! - 修羅の国のミニマリスト

 30日記念ということで、ブログカスタマイズをあれこれ試してみましたww

今日は書評記事を。
話題沸騰のミニマリスト必読本「ぼくたちに、もうモノは必要ない」が、大好評でなかなか入手できない状況のようですので、予習にこちらをどうぞ。

シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう

シンプルに生きる―変哲のないものに喜びをみつけ、味わう

 

 【本の概要】

■今日紹介するのは、ドミニック・ローホーさんの1冊目『シンプルに生きる』です。2010年7月の発行なので、今から5年前~!? やましたひでこさんの『断捨離』が2009年12月、こんまりさんの『人生がときめく片付けの魔法』が2010年12月発行なので、ちょうどこの頃からシンプルライフの本が続々と刊行され、いまのミニマリスト熱へつながっているんですねー… ドミニックさんはこの本以降もたくさん出版されていてどれもおすすめなのですが、まずは原点とも言える最初の1冊から!

 

幻冬舎さんの書籍紹介から抜粋

上質なものを、上質な値段で、上質な時間をかけて選ぶ。フランスで40万部のベストセラーとなり、ヨーロッパ各地を席巻した、ものを持たない暮らしのすすめ。その賢い技術がつまった本。

 再読してみたところ、やっぱり色あせない魅力がありましたよー

【ポイント】

■ 1.ものと上手に付き合う方法

「身の回りに置いておくのは、大好きなものだけにする」と今から心に決めてください。
つまらないものや過去のものに、自分の世界を占領されないように。少しだけ、でもとびきり良いものだけに囲まれて生活することを心がけましょう(P34)

「少なくもつ」のは重要ですよね。無意識でいると、どんどんモノは増えていきます。本当に自分に必要なのか?ただの見栄でもっているんじゃないか?自問自答大事です。

■2.住まい

住まいに関しては「凝縮モード」がひとつの理想と言えます。狭いながらも完璧な部屋の片隅で、好きな本を読みながら一杯のお茶を飲む。至福の時間を過ごすことができます。(P61)

「凝縮モード」あたらしい単語です。狭くても機能的なコックピットのイメージでしょうか?狭いからこそ掃除も目も行き届く、というのは確かに。

■3.ファッション

優雅な女性は、クリスマスツリーのようには着飾りません。昼間は仕立ての良い美しいスーツを着こなし、夜はさりげなくひとつかふたつ美しい宝石をあしらい、優雅でシンプルなワンピースに身を包みます。注目されるだけの価値が有ることを自分で超治しているからです(P68)

クリスマスツリーww自分に似合ったお気に入りの洋服だけが並ぶクローゼット、ワードローブを作りたいです…

■4.時間管理

持ち物を少なくした、秩序だったシンプルな生活を送るようになると、今まで手にすることができなかった余裕が生まれてくるはず。モノの管理や整理にかけていた時間が減った分、ほかのことに使える時間が発見できるからなのです。(P91)

いままでモノの管理に追われていた時間を取り戻すと、その時間で本当にやりたかったことができる…納得です。

■5.お金

自分がだらしないために、使うことになってしまったエネルギーやお金。そういうものについて考えてみたことはありますか?「とっておく必要のないもの」のために払っているお金や使っているエネルギーは意外と多いものです。 

この指摘は胸が痛みます。簡単には買わない、お金はエネルギーでもあり親しい友人でもあります。上手に付き合いたい…そのために見直すことがたくさんありそうです

■6.美容

からだは自分を宿す「住まい」のようなものです。手入れの行き届かない家はここちよくありませんね。家と同じでからだもメンテナンスをすることがとても大事です。(略)からだのケアを充実させていくうちに、自分の容姿の欠点が段々それほど気にならなくなるというおまけもついてきます。

自分を大事にする、というとどこか漠然としています。でも自分をいたわる、メンテナンスをするという視点に立てば、やることは案外具体的なのかもしれません。最初は表面的なケアでも、手をかけ時間をかければからだは応えてくれますからね。

■ 7.食事

食べる量を少なめにするということは、人生をシンプルにするための大切な方法の一つです。そして、からだを解放するためには規律も必要です。自分との戦いを楽しみましょう。

これも胸が痛いです(笑) 満たされなかったり、不安や寂しさを食べることで埋めてしまうことはよくあります。食事だけに注目するのではなくて、まず自分をいたわってあげたいですね。

■ 8.ひとづきあい

自分にとってなんの支えともならないような、無益な交友関係は整理してしまいましょう。恋愛においては相手の性の奴隷とならないように、知性のない人とは一線を引きましょう。相手を批判して正そうとするよりも、そもそも批判したくなるような人とは、つきあうのをやめたほうが賢明です。

君子の交わり淡きこと水の如し、て言いますよね。不毛な人間関係、自身を傷つけるだけの人からはゴチャゴチャ言わずにBダッシュで逃げましょう!

【感想】

ひとつの項目が2-3ページで語られているので読みやすく、エッセンスが詰められている感じです。特に、冒頭のシンプル主義のための37か条は圧巻!これだけでも読む価値はあるかと。肝心の中身も、ものとの付き合い方からインテリア、ワードローブの構築、ボディケア、美について、お金、人間関係など幅広く取り扱われています。また、”上質でシックなものを選び、必要な分だけを最小限所有する” という部分は、話題の「フランス人は、服を10着しか持たない」にも通じる気が。著者はパリ出身ですから、納得です(笑) とにかく短い中に、エッセンスがぎゅぎゅーっと濃縮されてます。文体自体も優雅で、尊敬できる年上のマダムの話をちょっぴり背筋を伸ばして聞く…静謐で優雅な空気を感じて我が身をハッと振り返ることができます。

★関連おすすめ本★ 

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

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 フランス人つながりで1冊。説明不要のベストセラー。留学中のカリフォルニアガールがパリのマダム・シックに”暮らしの質を高める”エッセンスを教わります

 

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

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 ↑はてなにトピックスが組まれてます。必読の書です!!